分注器・ピペットの製造・販売
2019.11 Updated
昭和女子大学生活科学部食安全マネジメント学科 学科長 教授 曽田功様にお話を伺いました。
2年前にできた新しい学科です。
コンセプトは、食品の安全性と流通・ビジネスを学び、将来食品業界に進んで活躍できる人材の育成です。食品科学や栄養学、食品安全学だけではなく、ビジネス・・・製造から流通、販売に至るところまでの知識を併せ持った人材だと将来就職してから現場で活躍の場が多く開けるのではないかと考え、この学科を作りました。
日本で食品の安全とビジネスの両方を学べるのはここだけです。
『食品ビジネス』や『食品(栄養)』を教えている学校はたくさんあります。多少『食品安全』もありますが、『食品安全』と『ビジネス』の両方をやっているのはここだけです。
そうですね、理系の方はどうしても百聞は一見に如かずということで実習が多いので、科目数的にいうと6:4くらいです。食品安全・食品系が6割、経済・経営・流通系が4割という感じですかね。
います。スーパーサイエンススクールを卒業した学生が増えているので。最初は数名だったのですが、今は20名弱くらいいます。
実験の授業で使用しています。1年生だと生物学実験、化学実験。2年生以降だと食品学実験、食品安全学実験、微生物学実験です。食品安全学実験は学科の看板科目ですので必修と選択の2つ授業があります。
選択の方では米の中のアレルゲンをPCRで検出する等、専門的なことをしています。
この学科の前身が健康デザイン学科という学科で、そこから食安全マネジメント学科に分離するにあたり、前の学科でのマイクロピペットの扱い方がものすごく問題になっていました。学生が吸い上げてしまうのです。
そこで学科開設時の教授の発案で、マイピペットを持たせるのは?と。たしかにマイピペットにすれば大事に扱うだろうと考えました。必須で使う実験も多いですし、研究室に入ってから実験で使用することもありますし、卒業研究を行う人もそのまま使えますし。大事に扱うとともに実験を正確に行うことを期待してマイピペットとして入学時に購入してもらうことにしました。
何社か当たったところ条件が一番良く、信頼できるメーカーなのでニチリョーにお願いしました。学生向けに講習会の実施や年に1度メンテナンスもしていただけますし、大変助かっています。
ピンク色の方が学生は喜ぶのではないかと。あとストロークが軽いですしね。ひとりひとりネームも入れていただいてマイピペット感が強くなり、大事に扱っています。
そうですね、大学のものを使っていた時に比べると操作のミスが少なくなりました。1年生前期の実験では、吸い込みミス等はほとんどありません。
もちろんまだ2年生なのに液体入ったまま横に傾けちゃう学生もいますけど。
ただ、愛着をもって正しく使おうという意識が前よりもある気がします。プレミアムという名前も効いているかもしれません。
メンテナンスは必要ですね。学生本人もそうですけど我々教員も知らない間に吸い込んでいることもありますし、使っている間に知らず知らずの間に狂いが出ることもあります。十分に時間があって、自身でメンテナンスできる方はいいですけど、学生実験で大量のマイクロピペットを使っている場合はメンテナンスしていただけると安心して使えますよね。
ただ、検定は学生も年に一回授業の一環でしています。
ぱっと思いついたのは操作をするときに採取する物も人も違うので、使い手の使い方に依存しないような、人の誤差が出ないようなものが欲しいです。
学生が基礎的な実験技術を習得して社会に出て、それを発揮する場を作ることができればと思います。 また、既存の発想にとらわれない新しい研究テーマがあればやってみたいです。
学生に期待することは、状況把握がきちんとできること、そのうえで自分のオリジナルな発想をもって問題解決に当たれる人になって欲しいなと思います。
ノーベル賞を受賞した山中先生が仰っていた言葉で、『教科書に書いてあることを鵜呑みにしないという態度が大切』
とありました。私もそう思います。疑いの目をもつことは大事です。既成概念にとらわれずに考えられる人になって欲しいです。
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